突然のことで、そんな話を簡単には信じるわけには行きません。
ダメでもともと。携帯電話にかけてみました。
プルルルゥ、プルルルゥ♪呼び出し音が鳴って、留守番電話に。なんなの?入院してるのに、普通、携帯の呼び出し音が鳴るかなぁ・・。そんなことを考えているうちに、今度は私の携帯が鳴りました。
入院しているはずの、解体業者の営業さんからでした。
「入院してるって、本当なんですか?ご病気ですか、事故にあわれたんですか?」
「すみません。首に腫瘍が出来まして、今検査入院中です。年明けには退院できると思うんですが」

どうやら、入院は本当の話だったようです。
「ご病気のところお電話してしまってすみません。でも、実は困ったことがおきてまして。先程、専務さんにもお電話させていただいたんですが、南側の土留めのブロックにクラックが入ってます・・・・」
専務さんに話したことを、そのまま営業さんに伝えました。
すると、
「本当に申し訳ありません。僕個人の考えといたしましては、やはり修理させていただくべきだと思います。僕のほうから、もう一度専務に話してみて、それでも埒が明かなければ、直接社長に掛け合ってみます。本当に申し訳ありませんでした」。
営業さんの言うことが、どこまでが本心なのか、どこまで実際に出来ることなのかは、その時の私にはわかりませんでした。
でも、この人、意外にちゃんとした人なのかも?
それまでの、この営業さんの印象は、『ぼーっとしてて、あまり仕事の出来なさそうな人』。
でも、この電話で、意外な一面を見た様な気がしました。
案外、良心のある常識的な人間!?解体業者さんの会社の中で、もしかしたら一番まともな人かも・・・。






」
























