私と夫の中には、疑問が・・・。
I建築さんとの間に、微妙な距離感や気持ち悪い関係のようなものを感じていました。
もしかしたら、それは、私たち自らが作り出していたのかもしれません。
微妙な違和感を正面からなくしていく努力をせずに、疑念を積もらせるばかりだったから?
それとも、危険をあらかじめ察知する動物たちの感覚に近かったのでしょうか・・・。
限られた予算を、本当に的確に使われているのか?
私たちは、どうしてもそんな疑問から解き放たれることができないでいました。
そこに出てきた、見積書の明細。
見積書には、すべて一式として記入されていました。
クロス一式
床材一式
キッチン一式
トイレ一式・・・・
私の夫は、ずっと経理関係の仕事をしています。
仕事でいくつもの見積書を見る中で、項目を見れば企業の姿勢や社内の状況、その会社がどんな会社なのか、経営努力をしているのかもなんとなく見えてくると言います。
その夫が・・・
「この見積書はかなりまずいよね。何かを隠そうとしているのか、それともずさんなのか。。。」と。
でも、夫がそういうまでもなく、私も妹も、その見積書がおかしいことに気がつきました。
全然、明細じゃないじゃん!
床材なら、どの箇所に使っているどの床材が面積あたりいくらで、どれくらいの広さで使っているのか。
そんなことが分からないと、予算に合わせて変更したりして考えていく材料にもならない。
「もうすこし、詳しい見積りを頂けるとありがたいんですが」
それは最初、母からI建築さんに伝えてもらいました。
そして、I建築さんの答えは、
「素人さんがそんなことを知ってどうするんですか?細かく書いたとしても、どうせ意味が分からないでしょ。こっちで、予算の中で上手くやってあげるから大丈夫だよ。どこで何を吹き込まれてきてるのか知らないけど、心配ないよ。大丈夫!」。
本来、人を疑うことが嫌いで、どんなことも荒立てたくない母は、「そこまでおっしゃるなら、お任せしておけばいいんじゃないの?」と。。。
それでも、私と夫と、そして妹の中では疑念が消えることはありませんでした。
「素人は素人なりに、いろいろ調べたりしたいんです。せめて、どの部屋にいくらぐらいかかってるかぐらいは、教えて欲しいんですけど。」
まだ私も若かったので、人を気遣う言葉づかいができなかったのかもしれません。
そのせいで、I建築さんの気分を害させてしまったのかも。
「前からずっと思ってたんだけど、お姉さんはもう結婚して出てってるんでしょ。だったら、あんた関係ないでしょ。まして、婿さんが口を出してくることじゃないよね。お母さんと妹さんがいいって言ってるんだから、それでいいだろ!」
本性を見た気がしました。
「でも、将来はもしかしたら私たちが母と一緒に住んで、面倒を見ることになるかもしれません。そのことは母からも頼まれていますし。それに、私の実家ですから。母と妹の家かもしれませんが、私の家でもあるんです。」
「でも、お金を出すのは、お母さんと妹さんでしょ。あんたは、少しでもお金を出すのか?お金を出さないなら、口も出さないで欲しいね。」
私とI建築さんが、そんなやり取りをしたことを知った妹は、
「お姉ちゃん、もういいよ。怖いから・・・。」と。。。
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