家にまつわる、多くの不安は、ただの取り越し苦労に過ぎない・・・。
そう、家族の誰もが思っていました。
平穏な、日常生活。
そんな穏やかな、暮らしの影で、それは静かに進んでいました。
・・・ある日見つけた、小さな亀裂。
家の中心となる廊下や階段の周りに集中して、いくつもの亀裂が入っていたのです。
柱と壁の継ぎ目、階段と壁の継ぎ目、そして2階の部屋の収納の扉の端から天井に向かって、まるでクロスが裂けるように・・・。
大きな亀裂には、紙が1〜2枚入るほどの間が開いていました。
そして、そのクロスが裂けた部屋のドアは徐々に開け閉めがしづらくなり、無理に閉めると開かない、開けると閉められない状態に・・・。
木は生きている・・・。
生きているからこそ、こうして亀裂が入るに違いない。
きっと大丈夫。
母も妹も、そう信じていました。
いや、そう信じようとしていただけなのかもしれません。
それでもやはり、ドアが開け閉めできないというのは、日常生活に支障が出てきます。
これは、調整に来てもらわないと。
母がそう思い、I建築さんに連絡を取ると・・・
電話口には、若い男性。
「つい最近、代替わりしまして。棟梁がされていたお仕事は、よく分からないんです。。。」
何度母が連絡しても、返ってくる答えは同じ。
代替わりしたので、よく分からない・・・。
でも母は、それ以上I建築さんを責めることも、さらに懇願することもありませんでした。
なぜ母は、それ以上強く出なかったのか・・・。
私には、それが分かりませんでした。
母はただ、「だって、しょうがないじゃない」と。
やっぱり、何かがおかしい。
I建築さんも、そしてこの家も。
この亀裂の原因はなんなのか・・・。
私の中で自身で答えを見つけられないまま、それでも心の片隅から、この疑問が消えることはありませんでした。
そんなある日、よく遊びに行っている住まい関連のSNSHowpaのチャットで、木のお家を建築中の仲間と、ある大工さんとの3人で木の産地と特性についての話題になりました。
確か・・・、寒いところの木は最初から締まっているので収縮が少なく質が良い。一方、温かいところの木は、あまり締まらないので、後々の収縮が大きいので、あまりよくないという話。
「そうか!もしかしたら、実家を建てる時に使われた木は、暖かい地方で育てられた、あまり質のよくない木だったのかもしれない。」
そんなことをちょっとだけその大工さんに話すと、「写真とかメールで送ってくれれば、わかる範囲で見てあげてもいいよ」そう言っていただけました。
その言葉に甘えて、その大工さんに数点の写真をメールさせて頂いたのです。
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