営業さんから電話があってすぐに、解体業者さんの社長から電話がありました。
どうやら、専務というのは社長のお父様らしい。
「専務はずっと職人をしてきたもので、お客様への接し方という面では、本当に失礼なことが多く、大変申し訳ありませんでした。
営業から話を聞きまして、ウチのほうの対応が悪かったので、お詫びと言うことで、こちらで補修させていただこうと思います。」
う〜ん、なんだか微妙な結論。結局は、悪かったのは専務の対応と言うだけで、工事のミスは認めないということ?

こちらの言い分は通ったのかもしれないけれど、勝ったのか負けたのか・・。
「いや、もう補修はいいんです。もう、年末からずるずる引っ張られて、時間が無いんです。南面はエコキュートをおかなければいけないので、据付前に先行してブロックを積む作業をしなければならないので。
とにかく、一刻も早く、縦クラックで切り離して、撤去してください」

少し、強い口調で出てみました。
「すぐにご報告しなかった事と、結論を出せなかったことに関しては、本当に申し訳ありません。お詫びの気持ちを込めて、あぶりしゃけ様にご提案なのですが、南面のブロックをすべてやりかえさせて頂こうかと思うのですが、いかがでしょうか。
専務からもお話させていただいたと思いますが、あのブロックはおそらくもう寿命なので、これからフェンスを建てられると、確実にやばいですよ。なので、フェンスを設置したときに、ブロックを最初から全部積ませてもらおうかと思うんですが」
『ブロックをすべてやりかえる』それは、甘い、悪魔の誘惑でした。

いや、こんな誘惑に乗っちゃダメ!きっとこれには罠がある。

だいたい、フェンスを建てた時って、フェンスが無駄になるし。どれだけ先になると思ってるの!?
怪しい・・・。

「フェンス設置のときとなると、解体工事から随分期間が開いてしまうことになると思うんですが、保険は大丈夫なんですか?」
「いや、大丈夫です。近くを工事車両が通りかかって、ブロックに車をぶつけちゃった、みたいな処理をしますから」
それって、保険金詐欺なんじゃ・・・。
「じゃあ、そんな先と言わずに、今すぐ全部つみなおしてください!」
「でも、ソレをしちゃうと、うちが非を認めちゃうことになるでしょ。結局、私も専務も同じことを言ってるんです。ただ、私はあぶりしゃけ様のお気持ちを受け入れて、誠意を見せようと思ってるというだけで」
また平行線になりそう。

「一度、主人に相談して、折り返します」そう言って一旦、受話器を置き、澤井さんに相談しました。
「撤去で大丈夫ですよ。撤去で。
」澤井さんの後押しで、結論を出しました。
「保険金詐欺のようなことは出来ません。撤去でいいです。撤去で!!」
こうして、解体業者さんとの戦いに、やっと終止符を打つことが出来たのです。













